小島やよいのアートママ奮戦記

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折元立身さんの「アートママ」

「アートママ」と聞いて、知ってる人はもちろん、折元立身さんの作品シリーズを
思い浮かべるだろう。
折元さんの「アートママ」は、彼のお母さんだ。

鬱病から軽いアルツハイマー症になり、さらに難聴の83歳のお母さん
(2001年当時)に、
とんでもなく大きな靴を履かせたり、タイヤをはめたりして、写真を撮る。
また、ウサギと遊ぶお母さんや、お母さんとの日常をビデオに撮った
映像作品などが、「アートママ」シリーズとして発表されている。
お母さんはそんな息子さんとの共同制作をとおして、
また、展覧会でたくさんの人と出会ったり、
メディアに自分の写真が載っているのを見て、
生き生きと気力を取り戻されるのだそうだ。

第1回横浜トリエンナーレ(2001年)のとき、
出品された折元さんの作品の前に、
ある日息子さんとともに「ナマ」アートママさんがいらっしゃった。
思わず握手をしていただいたのだが、そのときのふっくらとした
暖かい手の感触と、はにかんだ可愛らしい笑顔を、
今でもはっきりと覚えている。(お元気だろうか?)

折元さんにとっては、お母さんを介護する日常が、彼のアート。
コミュニケーションをテーマに制作してきた折元さんの、
究極のコミュニケーションアートともいえる。

そんなわけで、折元さんの「アートママ」とおこがましくも肩を並べるような感じで気が引けるのだが、
老人介護と育児は通じるところもあると思うし、
折元さんとは違う方向から、私の「アートママ」を目指します。
でも、根っこのところは同じかもしれない。
「親と子」は人類共通の、永遠のテーマ。


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