小島やよいのアートママ奮戦記

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妊婦に席を譲れ!

2年間、どうしても言いたいと思っていたことだ。
そんなのあたりまえだよ、と思うでしょ?
ところがさにあらず!妊婦時代に私が席を譲ってもらったのはたったの2回。

「妊婦らしくなかったからじゃない?」いやいや、もう臨月に入った頃、
<優先席>の前に立っていると、背後で話しているのが聞こえたものだ。
「かわいそうに、お腹あんなに大きい人が立ってるよ。
寝たふりしないで席替わってやればいいのに」…。

それより衝撃を受けたのは、出産してから初めて一人で外出し、
地下鉄に乗ったときのこと。
バギーにこどもを乗せた女性と、こどもを抱っこした女性が
乗り込んで来た。そのとたん、車内にいた人たちの空気が
サッと変わったのだ。
「あー子連れが乗って来たよ、迷惑だな」

これから自分も子連れで外出すると、この「お前ら迷惑だ」オーラに
さらされるのだ、と、背筋が寒くなった。

優先席に座っている、優先されなくても良さそうに見える人は、
そんなもん目に入らなかった、と言うか、
自分だって疲れていて座りたい、と言うだろう。
「妊娠したのは自己責任」「妊婦なのに電車に乗るのは自己責任」
「子連れで電車に乗るのは自己責任」
だから甘えるな。

…そういう私も、こどもがいなかった時には、
心のどこかでそう思っていた、確かに。(でも席は譲ったよ。)
しかし、こどものいる生活は、想像もつかなかった事態の連続で、
想像もつかなかったくせに、想像で「甘えてる」とか「甘やかしてる」とか
決めつけていたことを、いま猛烈に後悔している。

もちろん、ラッシュや混む時間帯は避けるし、
なるべく空いている車両を選んで乗るようにしている。
聞き分けできるようになったこどもに、車内のマナーを教えるのも
当然のことだと思う。
でも赤ちゃんは、泣く。いつでもどこででも。
「どうか泣かないように、ぐずらないように」と、
親は冷や汗をかきながら必死で抱っこしているのだ。
つい数日前も、夕方の地下鉄の中で赤ちゃんがぐずりだし、
困っているお母さんがいた。
声をかけようか、迷っているうちに降りる駅に着いてしまった(ごめんなさい)。

知らない人から「かわいいわね、いくつ?」と声をかけてもらったり、
こどもににっこり笑いかけたり話しかけたりしてもらうのは、嬉しいものだ。
社会に受け入れられている、という気がしてホッとする。

こどものいる人は仕事が二の次になるから迷惑だ。
子連れで電車に乗るのは他の人に迷惑だ。
妊婦が電車に乗ってくると席を譲らなきゃいけないから迷惑だ。
そういったオーラを出している人が圧倒的に多い状況が変わらない限り、
日本の少子化に歯止めをかけることはできないと思う。

そんな負のオーラをなくすには…なんというか…
こどもはみんなのこども、社会の財産だという意識。
こどもがいる人もいない人も、こどもが好きな人もそうじゃない人も、
こどもを考えることは、自分の未来にも直接関係があることなんだと、
気づくことが必要だと思う。
(でも、少子化=社会保障の担い手が少なくなるから困る、という
短絡的な論理もどうかと思う。)

でも、働いている人はみんな、疲れてるよね。
疲れて、自分のことだけで精一杯…
つまるところ、心の余裕をもてる人が少ないのかもしれない。

とにかく、妊婦には絶対、席を譲ってください。
身体はしんどいし、これから先のことを思うと不安でいっぱいですから。

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