小島やよいのアートママ奮戦記

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A to Zのこと

先週、青森に行ってきました。
「奈良美智+graf A to Z」取材のため、弘前へ。
7月13日に開館する青森県立美術館にも行ってきました。

A to Zは弘前の吉井酒造煉瓦倉庫で、7月29日に始まる展覧会。
http://harappa-h.org/AtoZ/

3月から設営が始まり、まだまだ準備の真っ最中ですが、
とにかく行ってみなくては!と思ったので。

会場の吉井酒造煉瓦倉庫は、大正時代に建てられた建物で
日本で初めてシードルが作られた歴史があります。
2000年の、オーナーの吉井さんと奈良美智さんとの出会いは、
まさに「運命」としか思えないような出来事で、
そこから、実に多くの人たちの熱意と共感によって
2002年と2005年に、倉庫で奈良展が開催されることになりました。
そして今年の「A to Z」は、
もっともっと大きな事件になる!と確信しています。

(詳しくは、今後、続々と出る記事を読んでね。
その都度お知らせしていきます。)

今まで、奈良さんの展覧会はたくさん観てきました。
そして奈良+grafの作品もいくつか観てきました。
が、しかし!
私も見たことのない、想像もつかない展覧会になるようなのです。
「今までの流れから、こんな感じかなあ」
なんてちっぽけな想像が吹き飛ぶような。

それは奈良さんにインタビューしたり、
関わっているいろんな人に話を聞いていると、ビンビンと感じられ、
いてもたってもいられず、姿を見せつつある会場に自分の身を置いてみて、
はっきり、確信に変わりました。

もう20年近く、アートに関わる仕事をして、
数えきれないほどの展覧会を観てきた私ですが、
「展覧会とは、ただ作品を鑑賞するのではなくて、
その場所に身を置いて、身体で感じること」
それを、始まる前から実感するなんて初めてのことです。

「A to Z」は、資金集めから、運営をすべて有志のボランティアでやっている、
というのも驚異的なこと。
ちょっと前まで、「お金、足りるのかなあ」なんて傍観していたけど
本当に実現するなんて、すごい!
(でもやっぱりお金はまだちょっと足りないらしい。)
陰ながら応援しよう、なんて偉そうなことを思っていましたが、
もはや声を大にして!応援したいと思います。

A to Zには、だれでも参加できます。
ボランティアもまだ募集中だし、ボランティアで参加するのが難しくても、
1万円の援助という形でも、
このプロジェクトに参加できるので、興味のある方はサイトを見てみてください。
そして、実際に弘前の、吉井酒造煉瓦倉庫に足を運んで、
展覧会を観る。そのこと自体、プロジェクトに参加していることになるのです!


ポスターさらに縮小.jpg


ということで、A to Zに関してはこれからも引き続き書いていきます。
青森県立美術館のことは、また追って。

ところで6月25日に放映された『情熱大陸』で奈良さんが取り上げられ、
A to Zのサイトが1時間で3万件を超える集中アクセスのためにサーバーダウンしたり
大変なことになっていたようです。
番組の内容に関しては奈良さんが、
A to Zのサイト内のブログで思うところを書かれています。
私も改めて、メディアの役割と責任について考えました。
映像に写っている「像」は、その人や事実の断片でしかないのに、
編集で他人がいかようにもストーリーを作り上げ、
見る側が、まるでそれがすべてであるかのように受け止めてしまう、
テレビの恐さ。
受け身の視聴者ではなく、自覚を持った視聴者にならなければ。
そしてそれはテレビに限ったことではなく、
自分も、メディアに関わっている者として、
その責任をもっともっと自覚しなければ。
(たとえば、このブログもです。)
と思いました。

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