小島やよいのアートママ奮戦記

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青森県立美術館


今日、7月13日に開館した青森県立美術館。
先月末に取材で少しだけ訪問した。
写真や噂では情報が入っていた空間だが、
実際に中に入ると、ほとんどの壁が真っ白で、
そのとてつもないスケールにびっくり。


シャガールの舞台背景画「アレコ」を展示するアレコホールは
天井高が20メートル。
奈良美智のコレクション作品を展示するスペースも、10メートルくらいある。
なんだか寺院とか、教会みたいだ。
それでもよそよそしい感じがしないのは、土の風合いを生かした床と、
やわらかく入る外光のためだろうか。

奈良美智の「あおもり犬」をガラス越しに見て、
コレクション作品を展示するためにgrafが制作した小屋を見る—
昨年ソウルで作られ、展示された小屋は、
作家とボランティアが一緒に込めた時間を、ソウルでの物語を内に秘めて、
作品が入るのを待っていた。
今、展示が完成して、どんな顔をしているのだろうか?

設計した青木淳さんは、著書『原っぱと遊園地』の中で
美術館を作るにあたっての理念を述べられているが、

用意されたプログラムで遊ぶ遊園地より、
自分で遊び方を発見して工夫する原っぱを。

という提言は今、とても重要だと思う。
その理念を形にしたのが青森県立美術館であり、
おそらく日本で初めて、巨大スケールの中で作品が
よそよそしくお客様にならず、縮こまらず、
のびのびと展示されることの可能になった公立美術館である。
こういう立派な「原っぱ」空間を生かして十分に遊んでいけるかどうか、
これからの運営にかかっている。

なお、発売中の『旅』08-09号で
「青森で2大イベント開催 奈良美智に出会う夏」というページを書いています。
奈良さんインタビューです。
そして弘前の「A to Z」については、『ミセス』8月号にも掲載。
吉井酒造煉瓦倉庫のオーナー、吉井さんと奈良さんとの
出会いのエピソードを含めて、「A to Z」に至る経緯を書きました。
『ミセス』の特集「ようこそ、アートの楽園へ」は
直島と越後妻有、青森もたくさん紹介されていて、
特にベネッセの福武總一郎会長と、「大地の芸術祭」総合ディレクターの
北川フラム氏、女優の真野響子さんの対談
「つなぐ、むすぶ。“アートの力”は読み応えあり、です。

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