小島やよいのアートママ奮戦記

« RQに怒られた | home | 育児スランプ。かも…。 »

村田朋泰展「森川町弐番地H6書房之怪」@ヴァリエテ本六

うっかりしてたら25日までなのでした!
ごめんなさい!ぜひ今日、明日で観に行って!

と焦ってしまいましたが、
まさに「場」と作家がぴったりとマッチした展覧会です。
http://www.tomoyasu.net/new.html

村田朋泰さんはパペットアニメの「睡蓮の人」などで知っていたのだが、
(ミスチルのPVで知っている人も多いかも)
今年2〜3月に目黒区美術館で個展を開催された時に、
取材で初めてお会いした。
仕事場では若いスタッフがきびきびと立ち働き、
展覧会の出品作品完成に向けて緊張した雰囲気。
村田さんはいたって気さくな人で、ついいろんなことを訊いてしまい、
長居をしてしまった。
書棚を拝見したところ、文学青年?
そして奥の畳部屋に行くと、ラモーンズのレコジャケが高い位置に掲げられ、
マンガがぎっしり。
うーん、パンク少年でもあるらしい。ぐっと親近感が増す。

…なんて思ったことを思い出しつつ、
本郷の東大農学部前にある展覧会場へ向かう。
ここ、ヴァリエテ本六とは、築76年(確か)にもなる日本家屋で
営んできた古本屋さんが、
ギャラリースペースを加えて今年、営業再開となったところだそうだ。
古い本にまみれた匂いに包まれ、薄暗がりの中に、村田さんの作品、
アイスクリームがどろどろっと溶けたような、ぬいぐるみのようなオブジェとか、
アニメの舞台装置のような立体とか、パペットとかが浮かび上がる。
写真も展示されている。あまりはっきり見えないが。
村田さんにごあいさつ。うーん,この場に馴染み過ぎている。

人数制限しないと床が抜ける、という2階に上がると、
村田さんの映像作品が上映されている。
目黒区美では。映画館のような設えで大きなスクリーンで上映されていたが、
今回はわりとホームサイズの画面での上映。
でも、空間があまりにも、作品の世界と違和感なく存在しているので、
いい感じ。
そう、村田さんの作品には、昭和の匂い、古ぼけて懐かしい風景、
うつろい、失われゆく人の思いなどが詰まっていて、切なくなるのだ。
目黒区美のときの新聞評に「パペットのまばたきに込められた万感の思い」
というような表現があったが、ほんとうに、彼らがまばたきするたび、
胸がキュンとなる。
DVDも発売されているので、観てみてください。

ところで、これは目黒区美で観たときからだったのだが、村田さんの作品
—パペットたちの、頭や眼が大きく作られデフォルメされたところとか、
物語が路地の多い街で展開するところ、
映像を観ながら、登場人物たちの旅を追体験して、
架空の街を旅するところ、など―
から、
奈良美智さんの作品、そして奈良美智+graf による「A to Z」を
想起せずにいられなかった。
奈良さんと村田さんには、共通する部分がいろいろあると思う。
このことについてはじっくり考察してみたいと思っています。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://artmama.lammfromm.jp/weblog/mt-tb.cgi/48