小島やよいのアートママ奮戦記

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メリークリスマス

去年買った絵本ですが、『よるくま クリスマスのまえのよる』。
最近、毎晩のようにRQにせがまれて読んでいます。
彼はもう自分ですらすら読めるのですが
やっぱり「読んでもらう」のは違うんですね。
『よるくま』のほうはずっと前に買って、これも暗記してしまって
一時期、二人でそれぞれ「ぼく」と「ママ」を読み分けしてました。

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「よるくま」に「ぼく」の気持ちを重ね合わせていくところ、
かわいくて切なくて、もう100回くらい読んでる?けど、
読むたびに涙声になってしまうのを
なんとかごまかしています。
特に『よるくま』では、いなくなったお母さんと出会えた場面。

「おかあさん おかあさん どこいってたの?」
「ごめんごめん。おかあさん おさかなつって おしごとしてたの。
ほらごらん。こんなにつれた。
あしたのあさ たべようねえ。
のこりのさかなは おさかなやさんにうりましょう。
そのおかねで なにかおうか。
おまえにじてんしゃかってあげようか。
ああ あったかい。おまえはあったかいねえ。
きょうはこのまま だっこしてかえろう。」

このときの、「よるくま」と「ぼく」の、
安堵してたまらなく嬉しそうな寝顔。
お母さんが、かわいい子どもをおいて仕事に行くって、
こういうことなんだよねえ、って、しみじみ思います。

『よるくま クリスマスのまえのよる』
では、
ママにいっぱい叱られた「ぼく」が、
「わるいこには サンタさんやっぱりこないのかしら。
そうおもうと しんぱいでねられない」クリスマスの前の夜。
夢の中で、「よるくま」とおかあさんをみて
「よるくまはまだちいさいから、いっぱいだっこしてもらえていいなあ」。
そこで、ママにずっと抱っこされていた赤ちゃんのときに戻るのですが
その、安らかな笑顔。
「だっこしてー」とせがむ、もう16kgのRQに
つい、「もう大きいからできないよ」と言ったり、
「重いなあ、ママ、あちこちが痛くなっちゃうよ」
と言ったりしてしまうのだけれど、
彼もこういう気持ちなんだろうなあ、と。

どちらも、読んだあと、RQが「ぼく」になりきったような
嬉しそうな顔をするのが、私も嬉しいのです。(そしてまた涙…)

著者の酒井駒子さんの、母と子への暖かい眼差しと
描かれた子どもや動物の愛らしさは本当に素敵で、
子どもがもっともっと大きくなっても、
私がずっと持っていたいなと思う絵本です。

「もう しんぱいなんかしないでね。
おやすみ メリークリスマス」


『よるくま』酒井駒子(偕成社)
『よるくま クリスマスのまえのよる』酒井駒子(白泉社)

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