小島やよいのアートママ奮戦記

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奈良美智セラミック・ワークス展 &『美術手帖』奈良特集

実に7年ぶりとなる小山登美夫ギャラリーでの個展は、はじめての陶芸作品。
それが驚くべき境地に達していて、
こんな展示、美術館でもあんまり見られない気がする。
『美術手帖』7月号奈良特集で、ロングインタビューを担当させていただいた。
制作のこと、信楽のレジデンスのこと、今の心境など、
14000字にものぼる(本当はそれ以上の)とっても大切な話をしてくれた。
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奈良さんには何度もインタビューをさせてもらってるけど、
今回は久々ということもあり、なんだか初めての『美術手帖』奈良特集のときの
ドキドキ感がよみがえった。
そう!あれはちょうど10年前の、同じ7月号!
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当時、編集部で担当していたみやむー(現・来来の宮村周子さん)と一緒に、
弘前、名古屋と奈良追っかけ。私はケルンにまで。
奈良さんが出会ってきた人々に会って、話を聞いて、奈良さん自身からも
いろんな話を聞き出して、彼の「これまで」を追体験しようとした。
それ以前からも、音楽の話や(スタークラブのライヴとか一緒に行ったっけ)
いろんなことを聞いていたけれど、追っかければ追っかけるほど、
彼の覚悟というか、壮絶な孤独というか、
その「深い深い水たまり」がどんなに深いものか、
自分のちっぽけな想像を超えたところにいるんだ、ということが
重くのしかかってきた。
それでも、彼の作品や言葉にキュンと勇気づけられながら、原稿に没頭した。
3日くらい、着替えるのもお風呂に入るのも忘れてきちゃない人になってた…。
(この話、いつかBTのインタビューで話したけど。)
あの特集をつくった体験は、自分にとって本当に大きい。
奈良さん、みやむーに感謝。

そのときのことが懐かしくよみがえった、今回の特集。
みやむーが「奈良x大野智対談」を担当している。
そして松井みどりさんのレビュー。
平野太呂さん、新津保建秀さんの写真もいい。
あ、同じ号で、村瀬恭子さんの豊田市美術館での個展レビューと、
インタビューも組まれている。奈良さん、喜ぶだろう。
同じ大学の後輩で、ドイツで頑張ってる彼女「むっちゃん」のことを、
「ペインターの良心をもって描いてる」と嬉しそうに言ってた。
仲間のことを大事にする人だ。自分でも言ってたけど、ほんとに学生みたい。

10年の間に、奈良さんを取り巻く状況はずいぶん変わったけど、
彼のコアな部分は変わってない。いつでも初心に立ち返る。
それが今回のセラミック・ワークスの、初めて見るのに懐かしいような、
素朴だけれど神聖なたたずまいに表れているのだろう。

会期は19日まで、この3日間、そうとうの混雑が予想される…
けど、もう一度、観ておきたい。この同じ体験は二度とできないだろうから。

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