小島やよいのアートママ奮戦記

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「めめめのくらげ」を親子で観たら

超、超、ひさしぶりのブログです。
息子RQは小学校3年生になりました。もうすぐ9歳です。
1年生のときはまだ幼児の延長という感じだったのが、
あっという間に少年の顔と体つきになって、
仕草も言うこともいっぱしに男子っぽくなってきました。
まだ、かろうじて、手をつないで歩いたり、
おやすみ〜とほおずりしたりしていますが、それもいつまでかなあ、
かわいいかわいい、ぎゅーと抱きしめちゃう!
なんてできる時期は、もうすぐ終わりを告げるのかも、
という予感に、切なくなるこのごろ。

少年の、かけがえのない、愛おしい時間を描いた映画
「めめめのくらげ」を観て、泣きました。

アーティストの村上隆さんが初監督。
アニメではなく、実写とCGを完璧に融合させたファンタジー映画です。
主人公は正志、震災で父親を亡くし、母親と移り住んだ町で
「くらげ坊」という不思議な生き物と出会い、
とんでもないことに巻き込まれていきます。
転校先での、いじめや不登校、親との関係など、
問題を抱えたこどもたちとの出会いも。
でも、彼らは、「悪」の前で何もできない大人たちを尻目に
正志と力を合わせて立ち向かっていく。
最後は痛快で、正志と一緒に泣き笑いです。

子役たちがとにかく、いい。
正志役の末岡拓人くんは、私たちが生まれながらに抱えている
寂しさを、自然体で表現している…というか、
彼の表情だけで、涙目になってしまいます。
マドンナ、咲役の浅見姫香ちゃんはほれぼれする美少女。
いじめっ子たちも不登校の子も、おもしろキャラの子も、はじけてます。
大人の俳優たちに関しては、イケメンをそろえて、
突っ込みどころ満載なのもご愛嬌。
唯一、頼りになる大人、斎藤工さんは、
自分のアンドロイド(なぜ上半身裸で革パン?)と戦うシーンもあり、
かっこいい。
「黒マントの4人衆」の中でも、窪田正孝さんが
美しくもキレたキャラで楽しませてくれます。

この4人組、大人というより、子どもたちがちょっとだけ
大きくなったみたいな、悪というにはガキっぽくて笑っちゃう。
だけど彼らみたいな、自分たちの技術を狂信して、
コントロール不能なものをつくりだして責任取れなくなった人たち、
よく見ますよね。

村上さんと同世代の私にとっては、
ゲゲゲの鬼太郎、ウルトラマンシリーズ、悪魔くん、
仮面ライダー、ET、宮崎駿、そんななつかしい記憶がシンクロし、
息子は続々と出てくる「ふれんど」とこどもたちとの関係を、
ポケモンと重ね合わせている様子。

ふれんどが出てくるシーンは、息子は身を乗り出して観ていました。
なんといっても、くらげ坊がかわいい。
ピカチュウ的な愛らしさと強さ。
横に座っていた小学生の女の子は、くらげ坊が出てくるたびに
「かわいいー」と叫んでいました(笑)。
咲ちゃんのふれんど、るくそーは、ゴン太くんとかトトロ的な。
あと、うっきーというお猿みたいのもかわいい。
この3キャラは、ぬいぐるみにもなってます。
そしてまさかの、村上フィギュア代表作の
Miss CO2(ココちゃん)が暴れ回るシーン、迫力です。

青々とした美しい田んぼの風景も、目に焼き付いています。

「僕の全部を思いきり詰め込みました」という村上さん。

アートの文脈なら、グローバル・プレイヤーの村上さんだけど、
映画の文脈は、正直、まだ乗りこなせていないなあという部分、
ツッコミどころはある。でも、そんなのを凌駕して、
村上さんのやりたいこと、伝えたいことが爆発しているエネルギーが、
パッションがあふれている。そこにググッと引き込まれるのです。

こどもたちに観てほしい。
こどもたちと、かつてこどもだった親と、一緒に観てほしい。
かつてこどもだった村上隆監督が、そのすべてを込めて、
未来にむけて、こどもたちにむけて、作ってくれた映画です。
http://mememe.gaga.ne.jp
観終わったRQは、「途中ちょっとハラハラして怖いところもあったけど、
おもしろかった。くらげ坊がかわいかった。最後のほう、正志と
お別れかもって悲しくて、ちょっと泣いちゃった。」
すっかり映画の世界に入り込んでいたようです。
「めめめのくらげ2」の予告編に「早く観たい!」と。
「完成するのは来年みたいだよ」と言うと、
「ええー、早くできないのかなあ」と待ちきれない様子。
映画を観て興奮する時間を一緒に過ごしたのは、
まるで親子で旅行してきたみたいな、楽しく、心に残る体験でした。

4月26日からロードショーとなっていたTOHOシネマズ六本木ヒルズでの上映が、
そろそろ終わるみたいです。
1日1回しか上映されていないので、観に行きたいけど親子では難しい、
かもしれません。
でも、品川プリンスシネマでも上映が始まったので、やはり1日1回、
16時10分〜ですが、学校が早く終わって習い事などがない日なら、行けるかも?
休日なら、原美術館や、品川プリンスの水族館の後に行って、
観終わったら映画の話をしながらお食事して帰る、のもいいですね。

めめめのくらげ 公式サイト
http://mememe.gaga.ne.jp

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